リダイレクトとは、設定したURLへ自動で転送する仕組みのことです。使用されていないURLサイトページにリダイレクト設定をおこなわないと、エラーページとなってしまいます。新しいURLへ誘導する役目としてリダイレクト設定をおこないます。
リダイレクトの種類
リダイレクトには、301リダイレクトと302リダイレクトが存在しています。301リダイレクトでは、サイトの移動やURLの変更の際に使用されます。元のURLは検索から消え、リダイレクト先へと向かいます。
302リダイレクトは一時的な移動の際に利用します。サイトのメンテナンスなどに利用され、URLはインデックスされないようになります。
多言語サイトのリダイレクトの問題点
多言語サイトを作成する際にリダイレクトの点を考慮せずに進めてしまうと、いくつかの問題点が現れます。多言語を使用しているサイトを作成した際に、ブラウザの言語設定により自動的に適切な言語のWebサイトへ転送されてしまうリダイレクトがおこなわれます。
問題点としては、ユーザーの言語を自動的にリダイレクトすることで、元の言語のサイトは検索インデックスから消えてしまう場合があります。
SEOの観点からしても、ユーザー検索やブラウザがサイトすべての言語にアクセスできる状態であることが好ましいため、多言語サイトを作成する際に、リダイレクトを防ぐことが重要だとしています。
また、自動翻訳機能を利用しリダイレクトを考慮せずに多言語サイトを作成すると、ユーザーにとって理解がむずかしい文章になることがあり、スパムとみなされてしまう場合があります。
多言語サイトリダイレクトの回避方法
多言語サイトのリダイレクトを防ぐために、作成段階で気をつけたいポイントが2つあります。
- 言語を明確にする
- 言語ごとのドメイン取得
言語を明確にする理由は、ヘッダーやサイドバー、メニューの言語を統一しておくことでブラウザの言語認識がしやすくなるからです。そのことで、自動リダイレクトを回避することが可能です。
言語ごとのドメインを取得する理由は、例えば、日本語のサイトを運営しているが英語にも対応しているサイトを作成した際にドメインに気をつけなければ、日本語の検索結果に表示されない場合があります。ブラウザのクロールを全ての言語バージョンでおこなえるようにします。